【キーワード】
- 九州で言うと熊本の位置
- 面積は日本の1.3倍
- 人口は日本の5分の1(絶対もっと多い)
- 英語圏とフランス語圏
- 国旗がセネガルと激似
- 治安はそんなに悪くない
カメルーンの所在地
カメルーンは西アフリカとも中央アフリカともつかないという、何とも絶妙なポジションを欲しいがままにしています。ちなみに正式名称は「カメルーン共和国」です。
「中央アフリカ」と書いてある本もあれば、「西アフリカ」と書いてある本もあります。具体的には地図で見てみましょう。
検疫所の地図を拝借するとこんな感じ。
何故検疫所かというと、シンプルで分かりやすかったから、ただそれだけです。
アフリカ大陸の形を九州に例えると、大体熊本辺りですね。
カメルーンのサイズ感と人口
カメルーンの面積をGoogle先生で検索してみると、「475,440 km²」と出てきます。
全くピンときません。ちなみに日本の面積は「377,944 km²」らしいです。カメルーンの方が若干でかいということは分かりましたが、イマイチまだピンときません。
そこで、地図を重ねるというワルノリをしてみたところ、ようやくピンときました。
「頑張れば日本がすっぽり入るか入らないかくらいの大きさ」ということが分かります。 ちなみに人口は2200万人ほどで日本の5分の1程度ですが、体感ではもうちょっといます。
国勢調査はありますが、日本ほどきちんとしていないため、おそらく全員はカウントされていないと思います。
面白いのは、日本と違い、人口の多くが若年層だということです。2015年現在、カメルーンの高齢化率は3%程度です(日本は25%)。
奇抜な言語体系
何語を勉強していけばカメルーンで困らずに生活できるのか。
こんなマニアックなサイトを覗いているあなたには必要な情報でしょう。
英語?フランス語?アフリカの奇言語?などと思った方、どれも正解です。
カメルーンの公用語は、フランス語、英語の両方です。そして、謎の現地語も話します。
管理人がこのサイトで英語とフランス語の表現をごちゃまぜにしているのは、この国の特殊な言語体系を伝えたかったからです。
そこで「現地語があるのに何故みんな現地語で会話しないのか」という点に疑問を持った方はなかなか鋭いです。
その点は民族のページで詳しくお伝えしますが、簡単に言うと現地語の種類が多過ぎるから、ということになります。
日本で言うと、沖縄や青森の方言は他の地域の方が聞いても理解が難しい場合があります。
カメルーンでは、関西弁も博多弁もそのくらい難解で、お互いに理解するのが難しいのだ、と思ってもらえればよいかと思います。
そこで公用語であるフランス語と英語が活躍します。
細かくは州都のコーナーでお伝えしますが、カメルーンには英語圏と仏語圏が存在し、国民の多くは仏語話者です。
国は、国民全員英仏バイリンガルを目指していますが、そんなに簡単にはいきません。
10州のうち英語圏は北西州(州都 : バメンダ)と南西州(州都 : ブエア)のみで、あとの8州は仏語圏です。英語は全国的にそこそこ通じます。
カメルーンの国旗
「カメルーンの国旗は?」とカメルーン人に尋ねると、
「緑、赤、黄色、センターに星!」と語呂よく返答が来ます。見てみると確かにまさにそうとしか言いようのないくらいその通りのデザインです。
リビアの次くらいにシンプルな国旗をしている日本人が言うのもアレですが、シンプルなデザインでかっこいい。
緑→豊かな自然
赤→独立のために流された血
黄→太陽
を表している。
ということになっていますが、何人かのカメルーン人に聞いたところ、
独立の際になかなか国旗が決まらなかったため、アフリカ分割の際にどの国にも屈せず主権国家としてあり続けたエチオピアの国旗をモチーフにした。
と言っていました。(真偽は未確認)
そしてほぼ同タイミングに独立したセネガルの国旗がこちら。
赤と黄色を逆にして星の色を緑にしただけの同じくシンプルなデザイン。
カメルーンと極度に似通っており、国旗当てクイズでいうと最終問題くらいの難易度はありそうです。
ちなみに緑、黄色、赤の三色は汎アフリカ色と呼ばれ、アフリカ大陸の多くの国がこの色を使って国旗をデザインしています。
詳しくはこちら(Wikipedia)→汎アフリカ色
カメルーンの治安
このサイトを見ているマニアックな皆様が最も気になるのが治安かと思います。
日本で流れるカメルーン関連の情報は、ボコハラムのテロのニュースか、ちょっと前にアフリカを騒がせたエボラ出血熱のニュースくらいでしょう。
しかし、住んでみて思ったのは、「最低限気を付けていれば、意外と治安は悪くない」ということです。
当然、日本で育った私たちのような人間からすると危険がないわけではありません。
ただ、「発展途上国で気を付けるべきこと」を最低限行っていて、凶悪犯罪や事故に巻き込まれることはほとんどないと言ってよいでしょう。
例を挙げるなら、
- 道を歩く際はカバンは歩道側に持つ
- 簡単に開けられるチャックにはカギを掛けておく。不安ならリュックは前へ。
- 人前でむやみに携帯電話などの貴重品を出さない。
- 地元の人でも近寄らないようなスポットに行かない。
- 暗くなったら歩かない。移動は貸し切りタクシーで。
- 金品は分散させて持つ。
- パスポートと財布は分ける。
- 知らない人に突然話しかけられたら「あ、何かあるな」と身構える。
- 店に入ってもカバンを無防備に置かない。
- 常に殺気を放ちながら歩く。
など、アジア諸国に旅行するときでさえ気を付ける基本的なことばかりです。
これを守っていて犯罪に巻き込まれたら、それはもう運です。そういう運命だったと思える心を持ちたいものです。