【キーワード】
- 服へのこだわりがすごい
- 食へのこだわりがすごい
- 家へのこだわりは薄い
- お金が好き?
- 仕事は嫌い?
- ビール大好き
カメルーン人の特徴
カメルーンには約250もの民族が存在しており、各民族に固有の文化があので「カメルーン人」というものを一言で表すことはなかなか難しいです。
ただ、国民に共通する特徴を強いて言うとすれば、「服がおしゃれ」、「料理好き」という2点を挙げることができます。
この点はカメルーン人自身も自覚があるようです。
では少し掘り下げて見ていきましょう。
カメルーン人の衣・食・住
衣 :
カメルーン人の「衣」について印象は、「思ったよりだいぶおしゃれ」です。以下の写真を御覧ください。
一般的に日本人がイメージするような、お下がりのボロボロTシャツを着ている人は一人もいません。カジュアルでありつつもフォーマルさを感じさせる素晴らしい着こなしです。
普段から全員がこのようなファッションを披露しているわけではありませんが、仕事の時、教会に行くとき、パーティの時などは、特におしゃれに気を使う習慣があるようです。
食 :
カメルーン人の食に対するこだわりはすごいです。
詳しくはカメルーンで「飲む」、「食べる」のコーナーでお伝えしますが、カメルーン人の味覚は日本人と似たところがあり、料理も美味しいです。
一番驚いたのは、地方都市でさえも生ビールを飲むことができ、美味しい焼きたてパン(フランス仕込み?)を食べることができるということ。
その辺を歩いているカメルーン人に「○○を食べたいんだけど、この辺だとどこが美味しい?」と尋ねるとおすすめの安くておいしいお店を紹介してくれます。大体美味しいです。
住 :
上述の通り、「衣」と「食」については強いこだわりのあるカメルーン人ですが、住環境についてはどうでしょうか。
こればかりは日本でも人によって状況がかなり変わるので一概に言ってしまうのは危険かもしれませんが、
敢えて言うならば、「衣」と「食」ほどはこだわりが強くないように感じます。
そこそこお金持ちの家庭でも水道から水が出ないなどは当たり前で、外見が汚くても中は綺麗だったり、外見がきれいでも中はそうでもなかったりします。
またはドアがなく、カーテン一枚という素晴らしいセキュリティを誇る家もあります。
そんな状況にあっても、そこで出てくる料理は美味しく、住んでいる人のコーディネートはおしゃれだったりするので、非常に面白い国です。
もう1つ独特なのが、ドアがないような家に住んでいたとしても、大体の家庭にテレビがあり、ケーブルテレビのアンテナがあることです。
個人的には、「いやいや、テレビ買う前にもうちょいアレンジするとこあるやろ」と思ってしまうこともしばしばあります。
写真はイメージです
拝金主義?
カメルーン人の国民性として、「拝金主義」というキーワードが挙げられることがあります。
少なくともこちらに来る前に私が見た文献でも見にしましたし、某機構のアフリカ担当者の話などからはその単語は何度か聞きました。本当にそうなのでしょうか。
拝金主義という単語を調べると、
「金銭を最上のものとしてあがめる考え方。より多く儲けることを考え、金をため込もうとする態度。」
などと定義されています。
正直、私はこちらに来るまで、話せば必ずお金をくれと言われるのではないかと恐れていました。
しかし実際は、職場のメンバーで飲みに行っても奢ってくれと言われることは一度もなく、むしろ自分の分すらほとんど払ったことがありません。
大体はそのメンバーの中で一番立場が上の人が全員分払います。
また、商売が上手いのか下手なのか分かりませんが、近所の商店では、街で100FCFAで売っているものを100FCFAで売っています。要するにそこに関しては儲けはゼロです。
そのお店は自家製パンを焼いて売っているので、そこでかなりの利益を上げています。
果たしてこれが拝金主義の実態と言えるのでしょうか。
勿論、私が見ている世界はカメルーンのごく一部を切り取ったに過ぎないので、全国民がこの通りであるとは言えませんが、
私の周りでは拝金主義的な思想はそれほど見たことがありません。
「カメルーン人は拝金主義だ」と言っている人も、おそらくどこかの一部分を切り取ってそう感じたのでしょう。
カメルーン人が大切にしているもの
一部では拝金主義だと言われながら、そこまでお金への執着を感じさせないカメルーン人。では、何を大切にしているのでしょうか。
日本人の場合、人生の優先順位の1位はなんでしょうか。
それはおそらく大部分の人にとっては仕事だと思います。
口では「友人」とか「家族」とか「子ども」などと言っていても、仕事のためにその大事な人との時間を犠牲にしたことのある人は多いでしょう。
一方、ほとんどのカメルーン人にとって、仕事は優先順位の1位にはなりません。
「今日は友人が来るので」などの理由で簡単に早退します。むしろ海外機関でもない限り、定時というものはあまり意識されません。
帰るタイミングは、今日どうしてもやらなければいけないことがなくなったら。
日本のように、実際はもう少し早く終わっていても定時まで適当に時間を潰し、定時ダッシュを決め込むということはありません。
そして仕事の代わりに大事にしているものは、「友人」、「家族」、「近所付き合い」などの人間関係です。
旦那を病院に連れて行くため、友人が遊びに来るのでもてなすため、隣人がイベントをやるので、など理由は様々ですが、割と簡単に仕事を休みます。
同僚もそのことについて特に文句も言いませんし、何とも思っていません。
日本でやったら「なんでおれが残業してあいつは休んでるんだ(怒)」と反感を買う行為が、ここでは何のインパクトも与えません。
これを読んで羨ましいと思ったあなたは、カメルーンで働くのに向いています。
朝からビール
カメルーンの道を歩いていると、時間帯に関わらずビールを飲んでいる人をよく見かけます。朝6時であろうが関係ありません。
日本では、平日の昼間からお酒を飲んでいる姿を見かけることはあまりありません。もし見かけたら、「何て怠惰な人なんだ」という感情を抱いてしまうことは避けられません。
この国では、学校の先生でも時に朝から飲みます。その日は11時からしか授業を受け持っていない、ということは6時に飲めば授業までにアルコールは抜ける、という理論です。
そして、1日の授業が終わったらまた飲む。ビールに始まりビールに終わる生活。
厳戒なイスラム教徒も相当数おり、イスラム教徒でなくても全く飲まないという人もいるので、全員がそうではないということは強調しておきたいと思います。
カメルーンのお酒文化についてはこちらで詳しくお伝えします。