カメルーンのお酒文化

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【キーワード】

  • 朝からビール
  • 10種類以上のビール
  • マタンゴという名の白ワイン
  • ビール以外も豊富
  • 炭酸飲料も豊富

 


カメルーン人の好きなお酒

カメルーン人が最も頻繁に飲むお酒は、ハッキリと「ビール」だと断言できます。

 

朝7時前から飲んでいる人の姿もちらほら見受けられ、午後になると、軍隊や警察の制服のままバーで飲んでいる姿も目にします。夜は言わずもがなです。

私の同僚で、1日当たり10本(650ml×10本)を毎日飲んでいる人もおり、エンゲル係数がすごいことになっています。

1人当たりのビール消費量は世界2位だという説もあり、2014年のデータを見ると、世界2位のセーシェルが大瓶(633ml)181本/年なので、大瓶を2日に1本飲む計算です。

一度に2本以上飲む人が多いこと、カメルーンの通常瓶が650mlであることを考慮すると、この量は軽く超えていそうです。

体感だと、確かにそのくらい飲んでいるような気がします。

しかし、世界の国別ビール消費量ランキングを見ても、カメルーンはどこにもランクインしていません。

人口は多くはないので、総消費量は負けるかもしれませんが、個人の消費量で100位にも入ってこないということは考えづらいです。

そもそも国が消費量をカウントしていないのでは、という気がしています。

 

また、カメルーンには多くの種類のビールが存在し、そのほとんどが国内生産です。

次のコーナーからはそれらについて紹介していきます。

 


カメルーンのビール会社

カメルーンには以下の3社のビール会社が存在します。(クリックすると外部サイトにジャンプします)

  1. Les Brasseries Du Cameroun

  2. Union Camerounaise De Brasseries

  3. Guinness

1は外資で設立されたカメルーン最大手のビール製造会社で、そのほとんどが海外ブランドのライセンス生産です。

フランスビールの33 Exportや炭酸飲料のOranginaなど、信じられないくらいの数の製品を生産しています。

コカ・コーラやファンタ、スプライトなどのコカ・コーラ社製品もカメルーンではここが生産しています。(詳しくはこちら)

 

2のUCBは、西部州のバファンという街に起源を持つ会社です。

3社で唯一カメルーンのオリジナルブランドを製造しています。ブランド数も生産量も多くはありませんが、品質の高いビールを製造しており、私をはじめ根強いファンがいます。

 

3番のギネスは日本でも人気のギネス社です。カメルーンにも工場を持っており、なかなかの生産量を誇ります。製品はもちろん全てライセンス生産です。

ギネスは世界的にも有名な会社ですので、それ以外の2社について製品を紹介していきましょう。


Les Brasseries Du Cameroun

この会社は前述の通り、カメルーン最大手のビール会社です。「カメルーンのビール製造者」という会社名もなかなか強気です。

ここはビールだけでもかなりの種類を生産しています。ビール、炭酸飲料など、いくつかピックアップして紹介します。

【ビール】
  • 33 Export

33export

 

  • Castel

castel

 

  • Mützig

Mützig

 

どれも美味しいのですが、この会社のビールは全て海外ブランドのライセンス生産です。

原料は麦、ホップ、トウモロコシです。

33はフランスのブランドで、ベトナムなどでも飲むことができます。

 

炭酸飲料
  • Top

top

Topにはグレープフルーツ、レモン、グレナディンなど多くのフレーバーが存在し、ひとによって好みも異なります。

上の画像はパイナップル味です。

私はグレープフルーツがお気に入りです。

日本の炭酸飲料と比べると糖分が多く、かなり甘いのですが、慣れると美味しいです。

 


Union Camerounaise De Brasseries 

カメルーン西部州のバファンという街発祥のこの会社は、唯一国内産ブランドを生産しております。

ここではこの会社のビールや炭酸飲料を見ていきましょう。

ビール
  • Kadjiビール

kadji

 

  • Kingビール※現在は生産中止

kingbeer

 

  • K44 Beer

k44

この3種類に共通しているのが、「少し甘め」で「ホップが香るフルーティな」ビールであるという点です。

近年ブームになりつつあるクラフトビアに近い味わいです。

原料は麦とホップと水です。

 

炭酸飲料
  • Special

special

工場見学に行った際に試飲した時は喉が渇いていたおかげか、かなり美味しく感じたのですが、のちにスーパーで見つけて購入した際には炭酸が弱く感じられ、イマイチでした。

この会社はビールの方が美味しいです。

 


その他のお酒~マタンゴ~

カルピスのような風貌と、鼻を近づけると感じる生臭さ。

それが「マタンゴ」の特徴です。

カメルーン人は「Vin de Palme(フランス語で『白ワイン』)」と呼びますが、決して白ワインではありません。

ヤシの汁を発酵させてお酒にするこの飲み物は、カメルーンだけでなく世界各地で飲まれています。

作るのにコストがそれほどかからないので、道を歩いていると

「白ワイン飲むか?」

と見知らぬ人によく話しかけられます。

簡単に誘いに乗ると後悔します。

 

すごく美味しいというものではありませんが、作り手によって味わいが大きく変わるのが特徴的です。

喉が渇いているときに飲むと美味しく感じるのが不思議です。

 


まとめ

ご覧のように、カメルーンには多くのお酒や炭酸飲料が存在することがわかります。

今回紹介したのはごく一部ですが、カメルーンの国民はお酒が大好きということが皆さまに伝わると幸いです。

どこを歩いても、周囲見渡せば必ず1軒はバーがあります。それほどお酒文化が発達した国なのです。

カメルーンに旅行した際は、是非お酒を楽しんでみてください。

 


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