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私は今年末休暇を利用してアメリカのロサンゼルスに来ている。

出発前、色んな人に何しに行くの?と聞かれたのだが、これといって何かをしたいから行くわけではなく、純粋にアメリカが好きなので、まだ行ったことにない西海岸エリアに行きたかったのだ。

 

何故アメリカが好きかというと、ちょっとした理由がある。

 

前回初めてアメリカに来たのは7年前の2012年、システムエンジニアとして働いていた時だった。当時は本当に仕事が嫌で仕方なく、四六時中仕事のことばかり考えていた。そこで少しでも気分を入れ替えようとひとり旅に出たのだった。

飛行機の遅延などもあり、日本から目的地のヴァージニアに着くまでに30時間かかったり、バスを乗り間違えて全然違うところに行ってしまったり色々あったのだが、アメリカという国の壮大さと、色んな人種の人たちが裕福だろうと多少生活が苦しかろうと同じ場所で暮らしている姿を見て、仕事の悩みなんていうものが、世の中を構成する色んな要素の中の極々小さなもののように感じられた。

住んだことがあるわけではないので実際にその通りかどうかはわからないが、私には、日本よりも隣人を愛している感じがした。同じカフェで毎朝サンドイッチを食べているとポテチをおまけしてくれたり、近所の酒屋のお姉さんが「日本人?私も日系でおじいちゃんは日本にいるの」と話してくれたりすることを通じて、こんなに自分に興味を持ってくれる人がいるんだ、と思い嬉しくなった。

このことはただのシステム開発マシンのような生活をしていた私にはすごく響いた。

 

何故このような差が生まれるのかと考えると、それは結局、アメリカの方が面積が広いので人口密度が低く圧迫感がないため、精神的に余裕がある、という根本的な国民性なのだと思う。飲食店の店員さんの例を見ても、アメリカの店員さんは食事を持ってきてくれた後、必ず「Enjoy!」と言うが、一方で日本の店員さんは「失礼しました」と言う。やはり日本の方はネガティブな印象を受けてしまう。どちらが良いとか悪いとか言うつもりはないが、個人的にはアメリカの店員さんのマインドが好きだ。

 

もちろん個人差はあると思うが、車で走っていても道を譲ってくれることが多いし、アメリカ人は大らかな人が多いと思う。

今回の渡航でも改めてそう感じている。

 

 

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