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コミュニケーション能力


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「コミュ力」という言葉をよく聞くし、「コミュニケーション能力とはなんぞや」という議論もよく耳にする。

一般的には「明るい人」、「よくしゃべる人」、「言語が色々できる人」、「論理的に話す人」などのことをコミュニケーション能力がある人と表現することが多いと思う。

 

この話になると必ずカメルーン時代の先輩隊員のことを思い出す。その先輩はコンピュータ系の分野で活動しており、言語(フランス語)が得意ではなかったが、職場の同僚をうまく巻き込みウイルス対策ソフトのセミナーを実施した。言語はたどたどしいながらも、現地人の先生達のサポートも得ながら誠実に進める姿から「周りからすごく愛されているな」と感じた。

 

彼はフランス語は得意ではなかったが、得意のサッカーを通じて同僚の先生方との関係性が構築できていたことが本職のセミナーの成功にも繋がっていた。

良好な関係づくりの秘訣は、スポーツによるコミュニケーションだけでなく、フランス語が苦手な分、周りの言うことをしっかり聞いている点にもあると思う。相手も「この人は自分の言うことをよく聞いてくれる」と好印象だろう。

 

さて、私の持論は「話は短ければ短いほど良い」だ。私自身は話が長くなってしまうことが多いのだが、理想は話の短い人だ。短い分、人の発言をしっかり聴いており、情報が足りない時には適切な質問をできる。要は聞き上手な人だ。

 

そのカメルーンの先輩は、フランス語が苦手だからこそ聞き上手なのだと思う。

 

前述の通り、一般的にはよくしゃべる人が「コミュ力」のある人とされるが、そのタイプは人の言うことをあまり聞いていないことも多く、相手に最後まで喋らせないこともある。そうなると本当に必要な情報を聞き出せないこともあるだろう。

 

私は人から「コミュ力あるよね」と呼ばれる人よりも、言葉は少ないが必要な情報を確実に聞き出せるタイプの人間になりたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

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