【キーワード】
- ビクシ・マコッサの2大巨頭
- 人気に嫉妬するロック
- マイケルジャクソンの安定感
カメルーンの伝統音楽
カメルーンの伝統的な音楽を代表するのは、BIKUTSI(ビクシ)とMAKOSSA(マコッサ)です。
音楽のことを文字で説明してもしょうがないので、まずは見てみましょう。
画像をクリックするとYoutubeに飛びます。
【ビクシ】
【マコッサ】
両方ともにまさにアフリカンといった感じのリズムですが、マコッサの方がシンプルですね。
管理人はドラムを演奏するので、この二つのリズムを習ってみました。
マコッサはすぐに覚えられたのにビクシはなかなかモノにすることができませんでした。
この二つは教会で演奏されることも多いようです。
カメルーンで人気の音楽
カメルーンのミュージシャン全員が上記のような伝統的な音楽をやっているのかというと、そういうわけではありません。
伝統的なリズムと近代的な音をミックスし、HIP-HOPなどのトラックを作ったりしています。ここでは、カメルーン人に人気のあるアーティストを何組か紹介します。
- Richard Bona
日本でもかなり知名度のあるベーシスト、リチャード・ボナもカメルーン出身。
「真似したくても真似できない高速プレイ」は必見です。
それでいて歌声もきれいなのがすごいです。これを弾きながら歌える人間は彼しかいません。
- X-Maleya
カメルーン人2人とアメリカ人1人からなる斬新な構成のグループ。アフリカンなリズムに耳に残るメロディーが特徴です。
- FRANKO
Frankoというカメルーン人ラッパーの曲です。マコッサ風のリズムに軽快なラップを乗せています。
このPVのタイトル、「コレ・ラ・プティット」は間違いなく2015年の流行語大賞です。カメルーンにユーキャンがないのが残念です。
しかし、「女性とくっついて踊りなさい」という内容が性的なことをイメージさせるため、この曲の放送が禁止になった地域もあります。
-
LAB’L
綺麗で静かなオケにこれまたきれいな歌声が重なる聴きやすい曲。
ハモリが美しく、BGMにピッタリです。
-
Charlotte Dipanda
何よりも驚くのがPVの絶景。カメルーンの風景ではないのが残念ですが、彼女の透明感があり、かつパワフルな歌声がよくマッチしています。
- COCO argentée
パワフルな体型でパワフルにモダンなビクシを歌う彼女。近年ではヨーロッパでの公演も増えています。
上記を全て聴いてくださったマニアックなあなたには理解していただけるでしょう。
そう、ロックが一つもありません。カメルーンでは、ロックは全くと言っていいほど人気がありません。
中には、Coldplayが好きなカメルーン人がいたり、フランスのロックバンド・Kyoのアルバムを持っていたりする人もいます。
ただ、そういうバンドの激しい曲は聞かず、ポップな曲(Coldplayでいうとviva la vidaなど)を選んで聴いています。ロック好きの私としては悲しい限りです。
マイケル・ジャクソンはやはり万能
カメルーン人は音楽が好きなので、他のアフリカ諸国のアーティストはもちろん、洋楽もよく聴きます。
うちの職場の人に聞くと、特に人気があったのはマイケルジャクソン、次がベルギーポップのStromaeでした。よくわからないチョイスです。
そしてマイケルジャクソンの曲で何が人気かというと、圧倒的にこれでした。
まさかの
You Are Not Alone.
確かにいい曲ですが、安易にBADとかスリラーなどを選ばない辺り、なかなか渋いです。
しかしマイケルジャクソンの人気は世界共通だということがわかりました。