カメルーンの郷土料理

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【キーワード】

  • ンドレ フフ バトンマニョック ポワソンブレゼ ナムゴム コキ プランタン
  • 呪文ではなく料理の名前
  • ソース系料理が人気
  • ピーマンソース(再)
  • 「調味料」という名前の調味料

 


ンドレ

ンドレ

カメルーンのソウルフード「ンドレ」です。

学名はVernonia amygdalinaという、キク科の植物です。

それを塩もみして苦味を軽減し、ピーナッツソースともに加熱します。

作る人によってかなり味が変わる料理ですが、特徴は、何といっても

適度な苦味

です。ゴーヤほどの生臭さやエグみもなく、ピーナッツソースにより苦味が軽減されています。苦いけどまろやか。そんな不思議な味わいです。

魚や肉が具として入っているのが一般的で、写真上部の揚げた調理用バナナ(プランタン)と一緒に食べます。

また、コレステロールを下げる効果なども認められており栄養価も高いため、カメルーン人に広く好まれています。

ちなみに管理人が一番好きなカメルーン料理です。

 


フフ

フフとピスタチオソース

奥の鍋がフフ、手前がピスタチオソースです。

フフというのは方言で、一般的に言うと、「マニョックのクスクス」になります。

短い呪文が長い呪文に変わっただけのようですが、早い話が、

マニョックという芋をすりつぶし、もちのようにした食べ物

です。マニョックというのはキャッサバです。

ただすりつぶすだけではなく中に魚粉が入っており、鰹節のような風味があります。アフリカにいながらにして、日本を思い出すことのできる料理と言えます。

手前のピスタチオソースにつけて食べます。

あまりにも美味しかったので、この鍋一杯、ほとんど管理人が一人で食べました。

 


バドン・ドゥ・マニョック、ポワソンブレゼ

ポワソンブレゼ、バトンマニョック

カメルーンでも、焼き魚を食べるんです。しかも炭や薪で焼いてあるので、香ばしくて非常に美味しいです。ポワソンブレゼと呼ばれています。

これは鯖ですが、日本の鯖ほどは脂分が多くなく、さっぱりしています。どちらかというとアジのような味わいです。

その他にも鯛やナマズ、キングクリップ、ティラピアなど、カメルーンでは多くの種類の魚を食べることができます。

写真手前右側の白っぽい棒状のものが「バトン・ドゥ・マニョック」です。マニョックとはキャッサバのことで、それをすりつぶしバナナの葉に包んで棒状に固めたものです。

固めの餅のような食感です。匂いと酸味があり、かなりクセの強い食べ物ですが、一度ハマると、焼き魚にはこれじゃないとダメ、というほどにハマります

ただ、部屋に保管しておくと臭くて目が覚めるので注意が必要です。

左下の赤いソースは噂の「ピーマンソース」です。これについてはまた改めて記載します。

 


ナムゴム

 

ガトーピスタッシュ

またの名を「ピスタチオケーキ」という。

ピスタチオをミキサーで粉々にし、そこに鶏肉または魚を加え、バナナの葉に包んで蒸し上げます。

見た目は全然美味しそうではないにもかかわらず、豆腐のような味わいで、かなり美味しいです。

塩が効いており、ケーキではなく、食事です。

(画像は海外のレシピサイトより)

 


コキ

コキ

上記の「ピスタチオ団子」と作り方が非常に似ているが、ピスタチオの代わりに「コキ」と呼ばれる木の実(豆)を使うのが特徴です。

具は入れずに、「赤い油」加えるため、オレンジ色をしています。

少々油っぽいですが、程よい塩加減と適度なピリ辛、ふわふわとした食感がクセになる一品です。

(画像は海外のレシピサイトより)

 


プランタン

プランタンのフリット

プランタンとは「プランテーションバナナ」の略称で、調理用バナナを意味します。

生で食べると硬く、味もあまりないのですが、加熱すると甘さが出てきます。

これを揚げたり、ゆでたり、蒸したりし、主食として食べます。

何にでも合う、人気の国民食です。

(画像は海外のレシピサイトより)

 


ピーマンソース

ピーマンソース

フランス語で「ピーマン」というと、ピーマンではなく唐辛子のことを指します。

各家庭によってかなり味が異なるのが特徴で、いわゆる「おふくろの味」です。

あまりの辛さに、カメルーン人でもお腹の調子が悪くなるのを気にして食べない人もいますが、大多数の国民は大好きで、何にでもかけます。

ちなみに、私は大好きです

(画像は海外のレシピサイトより)

 


「調味料」という名の調味料

カメルーンで「コンディモン」と呼ばれている調味料があります。

Condiment」というのはフランス語で「調味料」という意味です。

でも、コショウはコショウ、マヨネーズはマヨネーズと呼びますが、これは「調味料」です。

ネギ、セロリ、玉ねぎ、にんにく、しょうが、アニス、カメルーンの伝統的な実などをミキサーにかけ、塩を加えて一煮立ちすれば完成です。

味わいは口では説明できませんが、かなり美味しいです。

で紹介したカメルーンの焼き魚にはこのソースがかかっており、そのおかげかは分かりませんが、日本のものよりもクセになります。

日本で手に入る材料でも作ることは可能です。ぜひ試してみてください。

 


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