【キーワード】
- 赤道直下の暑さとは
- 雨季と乾季
- 極度乾燥 or 極度湿潤?
カメルーンって暑いの?
地図で見ると、カメルーンは赤道のすぐ上に位置しています。ギリギリ北半球とはいえどもなんとも暑そうな立地です。
しかし、カメルーンに降り立った日本人は口をそろえて言います。
「アフリカって意外と暑くないんですね。」
そうなんです。「思ったより暑くない」のです。
寒いのかと聞かれれば、寒くもありません。
極端に暑い北部地方を除き、年間の最低気温は20℃前後、最高気温は30℃前後です。
0度から40度近くまで幅広い日本と比べると、かなり過ごしやすい気候と言えます。
カメルーンの四季
カメルーンにも四季があります。とはいえ春夏秋冬ではありません。
カメルーンの季節は大きく分けて「雨季」と「乾季」です。それぞれ大小があり、
1月から「大乾季」→「小雨季」→「小乾季」→「大雨季」と移り変わります。
一般的に、乾季は雨季より暑いのが特徴です。
雨季にも一日中雨が降り続けるということはあまりなく、昼間は日が照ることもあります。
そこから一変、夕方にはスコールのような雨が降ります。
晴れているからと油断し、びしょ濡れになりながら帰宅する人の姿も珍しくありません。
雨季には、晴れていても折り畳み傘の携帯は必須です。
北部と南部
カメルーンは「リトル・アフリカ」や「プティ・アフリカ」と呼ばれています。
アフリカの様々な気候がカメルーン国内に凝縮されているためです。
特に特徴的なのが、北部の乾燥(ステップ)地帯と南部の熱帯雨林です。
南部の端、ガボンとの国境付近から首都に向かって、舗装された幹線道路が通っています。
その両サイドには、東南アジアにいるのではと錯覚してしまうようなジャングルが続き、背の高い植物が並びます。
まるで緑のトンネルを通っているような感覚に陥ります。
そこから首都・ヤウンデを経由し、ベルトア(東部州都)を通過し北へ向かうと、一気に風景が変化してきます。
両サイドに立ち並んでいた木々達は姿を消し、広大なサバンナが現れます。
そこからさらに北上しチャドとの国境に近づくにつれ、徐々にサバンナからステップ気候へと変化し、最終的には湿地帯に至ります。
カメルーンを南部から北部まで縦断すると、熱帯雨林から湿地帯まで、気候の変化を楽しむことができます。
※残念ながら現在北部エリアはテロの脅威があり、直接取材はできませんでした。
※南部州出身で極北に住んだ経験のあるカメルーン人に情報提供してもらいました。