私は出張を含めると数ヶ月に一度海外に行く。
旅行だけで言っても、2019年は5月にグアムと台湾、9月にスペインに行った。年末にはアメリカ本土に行く予定だ。
何故そんなに海外にばかり行くのか、日本国内にもいいところはたくさんあるのに。
と言われることが多々ある。
純粋に海外旅行が好きだからなのだが、何故こんなにも海外旅行が好きなのかは自分にとっても長年の謎だった。
海外の有名な観光地を見たいからなのか、ステータス的にその方が映えるからなのか、日本が嫌いなのか。理由は色々と考えられるが、自分自身わかっていなかった。初めてなんとなく答えが見えたのが今回のスペイン旅行だった。
今回の旅行では、マドリード→マヨルカ島→バルセロナ→タラゴナ→バレンシア→マドリードというルートで大小複数の都市を周遊した。
その中で1番楽しかったのがマヨルカ島だった。
マヨルカ島はマドリードとバルセロナの中間あたりに浮かぶ地中海の島で、外国人観光客が多い。
ビーチリゾートと歴史的な街並みが混在しているのが特徴で、レンタサイクルで30分ほどでビーチから中心街まで行ける。
ではそこの何が1番響いたのか。
それはおそらく、日本人もアジア人もほとんどいなかった点だと思う。
自分のことを誰も知らないし、日本人も私しかいない環境で、現地の人やその他の観光客と対話しながら美味しいお店を開拓したり、バーでどうでもいい話をしたりしている時が1番楽しかったのだ。
特別なことは何もしていないのだが、とにかくゆっくりできた印象が残っている。
多分私には、観光地をガツガツ巡るよりも日本であまり知られていない土地でゆっくり過ごすのが合っているのだと思う。
マヨルカ島の次に良かった街はタラゴナだが、今思えばここでも日本人を一度も見かけなかった。この街はスペイン人の友達に勧められて行ったので、日本ではあまり有名ではない街だ。
ここでもとにかくゆっくりできた。ほとんどの時間をビーチと散歩にオールインしたのがよかったのだろう。
私はかなり好奇心が強いこともあって、見たことないものを見たいという欲求が強い。そこに更に、サウナにハマっていることからもわかる通り、癒しも求める性格なのだろう。
その需要をピタッと満たしてくれるのが海外のマイナーな街でゆっくりすることなのだと思う。
年末のアメリカでは超ド定番の街にしか行かないが、アメリカは無条件で好きなので良しとしよう。