見た目に似合わず、私は子どもにフランス語を教える仕事もしている。
また、子どもに限らず、語学の勉強をしていてなかなか埒が明かない人の相談に乗ることもある。
ちなみに私自身、もう6年くらいフランス語の勉強をしてはいるが、全然ペラペラではないし、難しいなー、と思う文法も未だにある。だがフランス語を話せるのかと聞かれれば、話せはする。
英語も同様だ。
英語に関しては正直なところ文法で迷うことも多く、話していて「あー、こういう時どう言うんだろ」と思うこともあるが言い換えでカバーしているのが現状だ。
どうやったら英語やフランス語を話せるようになるんですか?と聞かれることがある。
答えは非常にシンプルで、話せるようになるためには「話すこと」しかない。これは私がフランス語の勉強を始めた時に、フランス語が上手い外国人から言われたことだ。
その時は「いやいや、話せないのにどうやって話すのよ」と思ったのだが、最低限の文法を覚えた後とにかく話しているうちに、自然に言葉が出るようになったのだ。
そのうち耳が慣れてきて、耳から新しいフレーズを覚えることもできてくる。そうなると日々新しいボキャブラリーが増えてきて、「明日はこの表現を使ってみよう」と思えるようになる。
それをしばらく繰り返すと、ある日急に相手がゆっくり話しているように聞こえることがある。そうすると相手のフレーズをより盗めるようになってきて引き出しが増えるので、もっと話したくなる。いい循環が生まれるのだ。
私は協力隊員としての活動の中でフランス語を習得し、帰国してから英語を勉強した。
第2言語を習得した後に第3言語を勉強することには多くのメリットがある。
まず、日本語よりも文法の近い言語と比較ができるので、単語や言語を覚えやすい。
そして、外国語を1つ習得した人は、脳内で外国語で文章を構築する癖がついているので、日本語から訳す必要がなく、比較的簡単にフレーズを作ることができる。
そうすると日本語で文章を考えて脳内変換するよりもスピーディーに会話をすることができるので必然的に会話量が上がり、能力が伸びる。
基礎を学んだあと、最初は間違いだらけでもいいからとにかく話す。そしてできれば誰かに直してもらう。あとは日々外国語で文章を考える癖をつける。
実際これだけで話せるようになる。私は言語能力が特別高い方ではないと思うが、話せるようになった。
DELFはB2
TOEICは850
と、どちらもまだまだ完璧からは遠い。
語学の勉強には終わりがないのが楽しいと思えたら勝ちだ。