私は普段、半々以上の割合で外国人と働いている。その中で日々感じる日本人と外国人の仕事の仕方の違いがあり、今日は日本人的な仕事の仕方について書いていこうと思う。
まず、日本的な仕事の仕方の特徴として「何をするか」よりも「どういう方法で実行するか」を先行して考える点が上げられる。どういうことかというと、達成すべきゴールがあった時に、時系列で現在に近い方から考えるのである。つまり、手前からステップを積み重ねていきゴールを目指すため、1つのプロセスが終わったら次は何だろうと考える。
ゴールから逆算してゴールの一歩手前、ニ歩手前…と後退りし現在取るべき行動を導く方法もあるだろうが、日本人は前者のやり方を取る人が多い。
メンタルモデルとして冒頭で書いたようにプロセスを大事にする人が多いためであろう。そのスタイルの欠点は、各ステップが終わるたびに次のステップは…と考えるため、途中で方向性が変わっていたとしても気付きにくく、選択したルートが結果的にゴールまでの最短ではなかったというケースに途中で気付きにくいという点がある。一方でステップ単位で進めていく為、ひとつひとつのプロセスが短く、途中で問題が発生しても局所的に対処できるというメリットがある。
ゴールから逆算するタイプの欠点は、最初のステップに入る際に、ゴールから現在までの全ての道筋が見えるまで着手できないため、出だしにコストがかかっているように見えることだ。メリットとしては、ゴールが明確に見えているので問題修正で大きな遠回りが発生しにくい点が挙げられる。
外国人は後者のスタイルを取る人が多いように感じる。
どちらが良い、悪いという話ではなく文化が違うのだ。