カメルーンに住んでいた話をすると、「じゃあ英語喋れるんですか?」と聞かれることがある。正直英語はあまり得意ではなく、話せはするが人並レベルだと思う。
カメルーンはフランス語圏と英語圏が両方ある国で、私が住んでいた街はフランス語圏だ。そのため生活のほとんどはフランス語で、英語を使う機会はあまりなかった。ちなみにカメルーン人は英仏バイリンガルの人が多い。
アフリカ大陸には大きく分けて英語圏とフランス語圏があり、割合は少ないがポルトガル語圏やスペイン語圏も一部ある。
今日はそれぞれの大まかな特徴を書こうと思う。
まずフランス語圏について。
北部のアラブ系の国々を除くと、フランス語圏の国はどちらかというと発展していない国が多い。資源がある国はあるが、あまり勤勉な国民性ではないため発展が遅れている印象を受ける。どこの国も首都は発展しているが、大きい街というとコンゴ民主共和国のキンシャサ、セネガルのダカールくらいかなと思う。
なんとかなるっしょという考え方の国が多く、あまりガツガツしていないのが特徴だ。いつもサバアレ〜(「なんくるないさー」と同じ意味)と言っている。観光にもあまり力を入れないため、有名な観光地はほとんど英語圏なのが残念だ。
一方で英語圏には、ケニアのナイロビ、エチオピアのアディスアベバ、南アフリカ共和国のヨハネスブルグを筆頭に大都市が多い。カメルーンのお隣、ナイジェリアにもアブジャ、ラゴスと2つも大都市がある。
またタンザニア、エジプトをはじめ観光で有名な国も多く、外国人も多い。
日系企業もアフリカ進出といえばまず英語圏。フランス語圏に進出する国はマニアックだと言われる。
最近ではルワンダがビジネスをやりやすい国ランキングで29位にランクインした。日本は39位なのでルワンダの方が日本よりビジネスがしやすいということになる。ルワンダは悲しい歴史を持つが、今はルワンダで起業する日本の若手も多く、大変前向きな印象がある。
ざっくりとだが、フランス語圏と英語圏の特徴が掴めてもらえたなら嬉しい。
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