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情報で武装する


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ビジネスを遂行する上で一番大事なものは何だと思うか。若手の起業家や中小企業の社長さん達と話す際一度はテーマに上がる話題だ。

 

私は「情報」だと思う。これには、情報の収集、分析の両方が含まれる。

 

まずはインプットとしての情報収集、調査だ。これが全てのベースになる。ここで注意しなければならないのは、どういう目的でどういう情報が欲しいのかを自分の中で明確化してから収集を開始することだ。よくあるのは、情報収集自体が目的になってしまい、この情報を用いて何をしたかったのかを見失うケースだ。これに陥ると、情報を集めるだけで満足してしまい、次のプロセスである分析の質が下がる。もしくは分析すらせずにただ情報が手元に残ってしまうことにもなりかねない。

できれば、ある仮説を検証するためにこの情報が必要、位のレベルまで検討してから情報収集にかかりたい。

 

 

 

そして最も大事なのが集めた情報の分析だ。

 

情報を分析する際も、何のためにこの分析を行うのかを忘れてはいけない。よくあるのが、ビックデータを扱えるデータベースを導入したがどう活用していいかわからないケースだが、実際には何らかのソリューションを得るためにデータベースを導入しているはずなので、活用方法の検討は導入時に終わっているはずだ。

例えば、副主力商品の売上を主力商品並みに伸ばしたいという課題があったとすると、集めたデータから分析することは、「売れる方法」であり、商品の好感度を上げる方法でもないし露出度を上げる方法でもない。売上を上げる手段としてそれらが挙がってくることはあるが目的ではない。

1番意味がないのは、購入者を対象としたアンケートで、「この広告を見たことがありますか」という問に対し「はい」と答えた人の割合が90%だったのでこの広告は効果がありました、などといった分析だ。

売上を伸ばすのであれば、「その広告を見たからその商品を買った」人の数を増やす必要がある。そうすると、「元々その商品のユーザー」と「その広告を見て買った人」の線引きも必要だし、元々のユーザーをリピーターとしてキープしつつ新たなお客さんを取り込む施策も必要だということが分かる。「見たことがある」では意味がない。

必要な情報がデータベースに入っていても分析を間違えると上記のようなとんちんかんな結論に至ってしまう。

 

紙とFAXの時代に比べて情報収集が容易になっている今、その情報を適切に使えるかで簡単に差がついてしまう。どうせ集めるなら最小労力で最大の効果を出せる情報ハンドリング力を身につけたい。

 

 

 

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